2018年06月27日
温泉は好きだけど、家ではお風呂に入るのが面倒!お風呂掃除はもっと面倒っ!
…その理由はもしかして、ご自宅の浴室に困った点が多いからではありませんか?
旅先のお風呂で贅沢な気分になれるのは、手入れが行き届いた快適な空間でくつろぐことができるから。自宅のお風呂にあの贅沢感の一部でも取り入れられたら、毎日の入浴時間がまったく違うものになりそうですよね。
お風呂のリフォーム法として、費用対効果が高く人気なのがユニットバスのリフォームです。まるで浴室だけ別世界になったように真新しく高機能に変身でき、全面的に手入れがとてもしやすくなるのが魅力です。
でも、気になるのはリフォーム費用。ケースごとに費用は全く違ってきますので、ご自分が頼みたい内容で相場を割り出すのはちょっと大変かもしれません。
そこで今回は大きく3つに分けたお風呂のリフォーム費用の相場、そしてユニットバスのリフォーム特有の注意点などをまとめてみたいと思います。
ちょっぴり年季の入ってきたお風呂でよくあるお悩み、「寒い」「古くて不便」「ヒビ割れ、カビだらけ」といった問題点は、よくあることとはいえ使う人には毎日大きなストレスを与え、入浴を苦痛な時間にしてしまいます。
こういった苦痛を見事解決してくれる「ユニットバス」は、天井・床・壁が一体化した箱状の浴室です。スッキリと無駄を省いた設計のものが多く、隙間やタイルの目地もないため掃除しやすく、非常に保温性の高い構造になっています。実際使ってみて、冬場の快適さと手入れの簡単さに驚く人も多いでしょう。
日本の浴室に多いタイル貼りの壁や床は、排水性のメリットはありますが目地に水垢が染みやすく、どうしても年々汚れやカビが落ちなくなってしまいます。そして老朽化したタイルにはヒビ割れの問題も多く、傷んだタイル貼りの浴室は掃除をしてもなかなかきれいになってくれません。
また、冷たいタイルは冬場の底冷えを助長し、年配者のヒートショックを引き起こす原因にもなっています。
こうした問題をクリアするには、保温性が高く、全面が撥水性の高い最新素材で作られたユニットバスへのリフォームが最も効果を感じられるでしょう。
年配者や入浴介助が必要な家族のあるご家庭なら、浴室をバリアフリー化することで毎日の負担を減らしたいと、導入を希望されている方も多いでしょう。
段差解消と併せて、手すりや腰掛けが適所に設置されたバリアフリー対応のユニットバスを選べば、介助のしやすさと保温性の高さが同時に実現でき、家族の安心度も高まるはずです。
【バリアフリー化でおすすめのポイント】
・折れ戸は車いすでの利用には邪魔になるため、引き戸がおすすめ
・暖房設備の導入、適した床材を利用した断熱対策も行っておく
・段差解消、滑り止め効果のある床材の導入
・手すりを設置する
・浴槽は入りやすいようヘリを低くする
ユニットバスは年々進化を遂げ、浴室の保温性と共に暖房機能なども向上しています。浴槽自体もお湯が冷めにくいものが開発されており、昔よりも追い炊きが少なく使えるようになりました。
快適でガス代の節約もできる最新のユニットバスは、どんな家庭においてもたくさんのメリットが期待できそうです。
それでは、お風呂のリフォームはだいたいどれくらいの金額で可能になるのでしょう?
部分的な工事の費用相場から、ユニットバスに変えるなど大々的にリフォームする場合の相場までをまとめてみます。
(※費用は依頼する業者やケースごとに変わりますので、ここでご紹介する金額は目安として役立てていただき、実際の詳しい金額は依頼先業者にご確認されるのが確実です)
例えば、リフォームで要望が多い手すりの設置は、本体代+工事代で5~7万円が相場となっており、段差解消費用は15~20万円程度となることが多いようです。
その他、50万円未満で可能なことが多いリフォーム例は下記になります。
・浴槽の交換
・浴室暖房乾燥機の後付け
・バランス釜の交換
・給湯器の交換
・浴室の内装の工事
部分的なリフォームでなく、浴室全体をユニットバスの導入でリフォームする場合は、
50万円から150万円ほどで可能になってきます。
例:浴室全体のバリアフリー化
例:古いユニットバスから新しいユニットバスへの交換…機器代+工事代=70万円程度
例:バリアフリー化とユニットバスの導入…100万円程度
例:従来のお風呂からユニットバスへのリフォーム…100万円+@
このように、もとの浴室の撤去やバリアフリー化も同時に行う場合は、どうしても高額になることが多いでしょう。
間取りを変えて浴室を拡大したり、浴室ではなかった場所に移動するといった場合には、費用相場が150万円以上になってきます。
多くが介護のため寝室の隣にお風呂を移動させたいケースなどで、排水管などの大規模な移動工事も必要になるため、費用が200万円以上になることもあります。
拡大や移動よりも、増築して浴室を新しく設けた方が費用を抑えられることもあるようです。
リフォーム費用は、省エネ要素を取り入れた場合や、バリアフリー化した場合など、規定の条件を満たすと補助制度が利用できることがあります。下記がその一例です。
・介護保険を利用する場合 …最大20万円まで支給(フォーム費用に充てることが可能)
・リフォーム減税制度 …省エネ化、バリアフリー化で所得税や固定資産税が減税される
・自治体のバリアフリーリフォーム補助金 …内容は自治体により異なる。工事前に申請。
高額になりがちなバリアフリー化を取り入れたリフォームを視野に入れている方は、こういった制度の利用で少しでも費用が軽減できると助かりますよね。ぜひ事前によく調べて、使えそうな制度があれば問い合わせてみることをおすすめします。
ユニットバスのリフォームの前に、気をつけておくべきことはどんなことでしょうか。依頼する前の段階から、設計・施工完了までの間で確認しておきたいポイントを挙げていきます。
まず最初に行いたいのは環境面のチェックです。
一戸建てでもマンションでも、自宅付近に工事車両が駐車できるスペースや有料パーキングなどはありますか?自宅前の公道の使用は禁止となっていますので、工事材料を自宅の庭や駐車場に置けるか確認しておく必要があります。
また、工事の期間中は騒音やホコリが出るため、自ら近隣への挨拶をしておいた方がいいでしょう。
そしてお風呂をリフォームするには、肝心の浴槽を設置場所まで運べることが大前提となります。搬入経路、通路幅に問題はないか?リフォーム内容によって必要になる専用配線、配管の問題はないか?こういったことも前もって確認しておくことが重要です。
マンションでユニットバスのリフォームを行う場合は、一戸建てよりも制限が多いため特に注意が必要です。
・マンションの管理組合に確認し、工事届出を承認されてからリフォーム開始する
・マンションの梁の位置によっては、希望の場所に浴室を設置できない可能性がある
・近隣トラブルの回避(作業時間厳守、漏水・騒音防止対策、共用部の養生と清掃)
工事開始後のトラブルを防ぐために重要なことですので、必ず前もって確認しておくようにしましょう。
お風呂の問題点を丸ごと解決するのに最適なユニットバスでのリフォーム。費用が合えばきれいで温かい理想のお風呂が短期間で手に入ります。浴室リフォームで成功するポイントは、これだけは外せないという重要な改善点を、漏らさずカバーするプランを立てること。後付けではできないこともありますので、事前の念入りな計画と確認を重ねていくことが重要です。
現地調査で費用を明確に提示し、きちんと要望に応えてくれる優良なリフォーム業者を見つけることも大切です。たくさんある中から信頼できる業者を選ぶには、比較サイトなどを利用して複数社に見積りをもらい、しっかり比較検討をしてから決めるとよいでしょう。出張費や追加料金などの有無、アフターフォローなどについても詳しく説明してくれる業者なら、安心して利用できるのではないでしょうか。
ご家族にピッタリのリフォームが実現し、お風呂が喜びの時間になることを願っています。